日野日出志漫画朗読劇のメンバーによるコラム『私のMコレクション』です。
漫画Mコレクションの中で、怪奇で猟奇的なものを集めている日野日出志のように、
ついつい集めてしまうもの。気になって仕方ないものなどを、出演者・スタッフのコラムでお届けします。
第二弾は高松美果です。
日野日出志漫画朗読劇では、地獄合唱団としてソプラノを担当します。
それではどうぞ!
家でも、仕事でも、お出かけのときも、
私にはどこかに必ずシナモロールがいる。
幼稚園の頃、かわいいものは好きだけどピンクは嫌だという私にとってシナモロールは奇跡のような存在だった。そして2017年の春、高校卒業を期に再会を果たしたことをきっかけに再燃した。
とくに多いのはぬいぐるみで、もらったものを含めるとクローゼットの半分を占拠している。
大学卒業を期に30ほどお別れをしたのだが、結局またお迎えしてしまった。
正直社会人になってもシナモロールを好きだなんておかしいと思う人もいるかもしれない。
しかし、私にとって彼は憧れである。
「彼」と言ったようにシナモロールは男の子だ。こんなにかわいいと言われていれば悩みなんてないだろうと思われるが、彼は「かわいい」にコンプレックスを抱いていることをライブ曲で知った。
「本当はかっこいいと思ってほしい。だけどみんなはかわいいって言ってくれる。」
そんな葛藤の中、彼はかわいい自分も受け入れることにした。
今はアイドル活動も行い、ファンの期待に応えつつもみんなを応援する存在でもある。
その姿はなんと言ってもかっこいい。
みんなの期待を裏切らないサービス精神。
かっこよくなるためにいろんな挑戦をしていく姿。
現状に満足せず、常に新しい姿を魅せてくれる姿勢。
オリジナル曲は、彼だからこそ歌える曲で辛い時にとても勇気をもらえる。そして本当にほんとうに泣ける。
「私もシナモン様のようになりたい自分でありたい、どんな自分も好きでありたい」
その想いから何かしら私の目の届く範囲にはいつもシナモロールがいるのだ。
人それぞれ好きなものや執着をしてしまうものには、自分にとって共感するものがあるのではないかと思う。
日野日出志漫画朗読劇β版は2022年4月29日に鳥飼倶楽部で上演されます!
ご予約はこちらから。
https://forms.gle/GMSSntMuE9BKAmC46